【国宝仏像】二十八部衆立像【蓮華王院三十三間堂】の解説と写真

最終更新日:2018年3月10日

木造二十八部衆立像(所在蓮華王院本堂)(もくぞうにじゅうはちぶしゅうりゅうぞう)

分類 国宝
※28躯で1件の国宝指定
ジャンル 美術品・彫刻
時代 鎌倉
構造・形式等 木造
像高154.0cm〜170.0cm
すべて寄木造り、玉眼嵌入、彩色
国宝指定年月日 1955年02月02日
所有者 妙法院
安置場所 蓮華王院(三十三間堂)
所在・エリア 京都洛中
ホームページ http://sanjusangendo.jp/b_2.html

千手観音の眷属である二十八の守護神を「二十八部衆」という。
東・西・南・北・上・下にそれぞれ4部で24部、北東・東南・南西・西北にそれぞれ1部で4部、あわせて28部となる。
ただし蓮華王院(三十三間堂)は細長いお堂なので、東西南北ではなく1000体の千手観音菩薩立像の前に24体がたち、本尊のまわりを守るように4体が安置されています。

1体1体がそれぞれ鎌倉彫刻の傑作で、三十三間堂を拝観する際には、それぞれじっくり鑑賞したい。
・那羅延堅固(ならえんけんご)
・大弁功徳天(だいべんくどくてん)
・緊那羅王(きんならおう)
・金色孔雀王(こんじきくじゃくおう)
・大梵天(だいぼんてん)
・乾闥婆王(けんだつばおう)
・満善車王(まんぜんしゃおう)
・沙羯羅竜王(しゃがらりゅうおう)
・金大王(こんだいおう)
・金毘羅王(こんぴらおう)
・五部浄居天(ごぶじょうごてん)
・神母天(じんもてん)
・東方天(とうほうてん)
・毘楼勒叉天(びるろくしゃてん)
・毘楼博叉天(びるばくしゃてん)
・毘沙門天(びしゃもんてん)
・迦楼羅王(かるらおう)
・摩和羅女(まわらにょ)
・難陀竜王(なんだりゅうおう)
・婆藪仙人(ばすせんにん)
・摩醯首羅王(まけいしゅらおう)
・畢婆迦羅王(ひばからおう)
・阿修羅王(あしゅらおう)
・帝釈天(たいしゃくてん)
・散脂大将(さんじたいしょう)
・満仙王(まんせんおう)
・摩睺羅王(まごらおう)
・密迹金剛(みっしゃこんごう)

等身大の二十八部衆像は非常にまれで、三十三間堂本堂のような大きなお堂に安置されることがあらかじめ分かっていないと造ることは難しく、かなりの大事業であったことがわかる。

建長元年(1249年)に蓮華王院が火災に遭った際には、火中からこの一群を救い出したという。
本尊である千手観音菩薩坐像は湛慶晩年82歳のころ(1255年ころ)に造像されたことがわかっているので、本尊より前に二十八部衆が完成していたことになる。
迦楼羅王のような異形の姿から婆藪仙人の老齢の表現、摩和羅女が静かに祈る姿、二十八体すべて異なり、彫り分ける慶派仏師たちの技量の高さがよくわかる。
運慶様が完成されて間もない頃の作品であると考えることができる。

二十八部の仏像のなかで、誰でも1体くらいは気になる仏像がある。
婆藪仙人や大弁功徳天像は特に人気がある。

二十八部衆の写真

左:迦楼羅王(かるらおう)、右:摩和羅女(まわらにょ)
※ Japanese Temples and their Treasures, Vol.3, 1910 (Shimbi Shoin)(保護期間満了)

左:密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)、右:那羅延堅固王(ならえんけんごおう)
※ 小川一真『東京国立博物館 研究情報アーカイブス』1888年(保護期間満了)

左:帝釈天(たいしゃくてん)、右:婆藪仙人(ばすせんにん)
※ Japanese Temples and their Treasures, Vol.3, 1910 (Shimbi Shoin)(保護期間満了)

※ 蓮華王院の公式サイトにも二十八部衆すべての画像がなく出来ればすべて集めたいところでしたが、権利をクリア出来たのは上記6体のみ。まだ探します。。

二十八部衆安置場所の地図

コメント(0)

  • ※コメント確認画面はありません。
  • ※コメント投稿後は再読み込みをしてください。
CLOSE ×