【国宝仏像】十大弟子立像【興福寺】の解説と写真
興福寺の八部衆と兄弟仏ともいえる十大弟子像、写実的な肖像彫刻の乾漆造として類を見ない優品
最終更新日:2018年7月4日
乾漆十大弟子立像(かんしつじゅうだいでしりゅうぞう)
分類 | 国宝 ※6躯で1件の国宝指定 |
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ジャンル | 美術品・彫刻 |
時代 | 奈良 734年 |
構造・形式等 | 乾漆造 |
国宝指定年月日 | 1951年06月09日 |
所有者 | 興福寺 |
安置場所 | 興福寺国宝館 |
所在・エリア | 奈良公園エリア |
ホームページ | http://www.kohfukuji.com/property/cultural/014.html |
釈迦は生前1250人の弟子がいたと言われているが、弟子のなかでも最も重要な10人の高弟を十大弟子という。
興福寺に現存しているのは10人の6人で、下記の6人であると考えられている。
・須菩提(すぼだい)解空第一、無諍第一:像高147.5cm
・富楼那(ふるな)説法第一:像高148.7cm
・迦旃延(かせんねん)論議第一:像高144.3cm
・羅睺羅(らごら)戒行、密行第一:像高149.4cm
・目犍連(もくけんれん)神通第一:像高148.0cm
・舎利弗(しゃりほつ)智慧第一:像高152.7cm
他4躰は失われているが、東京藝術大学に心木の木組だけが残る1躰がある。
ちなみに失われている4躰は下記の通り。
・大迦葉(だいかしょう)頭陀(苦行)第一
・阿那律(あなりつ)天眼第一
・優波離(うばり)持律第一
・阿難陀(あなんだ)多聞第一
阿修羅像の八部衆像と同じ工房で作成されたとみられている。
本来釈迦の弟子はインド人であるはずでも、本像は日本人の特徴をもつ。
十大弟子立像の写真
※舎利弗像(しゃりほつぞう)の権利クリア写真は入手できず