仏教13宗紹介 寺社仏閣めぐりが楽しくなる基礎知識

寺社巡りで出会う日本仏教13宗

最終更新日:2018年7月4日

学問的なことではなく、仏像鑑賞や寺社仏閣巡りの際に知っておくと少し楽しくなることを書きます。
今回は基礎の基礎の基礎。

日本仏教には仏教13宗といって、公式に認められた伝統的な13の宗派があります。
13宗の基礎知識と、観光のときに知っておくと少し楽しい基礎知識をご紹介。

観光して面白いのは、臨済宗と真言宗です。

臨済宗はいかにも日本な、禅とか庭とかそういうのが多い。
真言宗は曼荼羅(マンダラ)とか密教の仏像が多い。

浄土系

「南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ・ナンマイダー)」と唱える宗派。
「南無」とは帰依します。という意味。簡単にいうと、信じますとかお任せしますとかアーメンとかと似た感じ。
「阿弥陀さんに帰依します」と唱えることで極楽に往生できるというのが、浄土系宗派の基本的な教え。
「他力本願」とは自力で救われるのは不可能なので、阿弥陀さんの力で救われるという意味。

浄土系はもちろん、阿弥陀如来が中心仏。
阿弥陀さんの右側には勢至菩薩、左側には観音菩薩がいるのがお約束です。

浄土系の鎌倉仏教が興る前にも、平等院や毛越寺のような平安時代の浄土式庭園があります。
彼岸(あの世・極楽浄土)と此岸(この世・現世)を表現したお庭や、阿弥陀信仰が見所。

浄土宗

法然さんが開祖。

京都の知恩院さんというおっきいお寺さんが総本山。
またまた京都の永観堂さんも総本山。

京都以外に観光して面白いところは少ないかも。

浄土真宗

親鸞さんが開祖。

お家騒動でおなじみ。
最も俗なお坊さんたちが集まる宗派。
肉食妻帯OK。酒でもなんでもOK。
坊さんなのに坊主頭じゃない。

中野に坊主バーっていうのがあったけど、坊主バーのマスターになるために坊さんになってちょっと修行してマスターやってるとか。
それお坊さんじゃないでしょ。

日本史に出てくる「本願寺」はここ。
京都駅からちょっと上がると出てくる巨大な敷地のお寺さんが大本山。

信者が日本一多い宗派でもあります。

「般若心経」は唱えない。
日本仏教は宗派を問わず般若心経を唱えますが、ここは例外。

観光としては、それほど見所はありません。

融通念仏宗

マイナー過ぎるので今回は省略。


時宗

マイナー過ぎるので今回は省略。

禅宗

禅です。
座禅(坐禅)をします。
釈尊(しゃくそん)(仏教を勉強している人は、いわゆる「ブッダ」「シャカ」「釈迦如来」のことを、「釈尊」と言うことが多いです)
が悟りを開いたのが坐禅だったため、悟りへの道は坐禅であると思っています。

ちなみに、正しくは「坐禅」です。
坐は常用漢字ではなく座が常用漢字なので、常用漢字しか使わないという制約がある人たちは「座禅」と書きます。
正しくは、「坐禅」です。

曹洞宗

坐禅には坐布(ざふ)という円い座布団を使います。
面壁(めんぺき)といって、壁に向かって坐(すわ)ります。
何も考えずにひたすら坐れ、ただ坐れ、という教えです。

道元さんが開祖。
権力との関わりを徹底的に避けた人で、福井の山奥にお寺を建てました。
今でも大本山永平寺として、常に200人くらいの雲水(修行僧)さんが修行しています。
たくあんとおかゆがとってもおいしい。

観光として玄人好み。
見ていかにもな感じのものはありません。

臨済宗

坐禅は四角い座布団を使います。
考案といって、いろいろ考えながら座ります。
一休さんとか禅問答とかはこの宗派。
歴史的に権力者とくっついてきたので、お庭とか茶の湯とか芸術関係とつながっています。

開祖は栄西(えいさい、ようさい)さん。
お茶の習慣を日本にもってきたおも言われているひと。

細かい宗派がいっぱい。
建仁寺派とか南禅寺派とか。
各派閥の本拠地が京都にいっぱいあります。

一般的に日本で「禅寺」といってイメージするのはこの宗派。
京都のガイドブックに乗ってるのもこの宗派が多い。

石庭があって、山門があって、お堂の天井に龍が描いてあって、ダルマさんの絵が飾ってあって、
陶器とかお花とか飾ってあって、禅語が書いてあって、習字が飾ってあって・・・

は大体この宗派です。

建築物も、ちょっと中国な感じが残っている禅宗様が特徴。

仏像は、祖師像(歴代の偉いお坊さんをかたどった像)くらい。
釈迦如来がいる場合もあります。

黄檗宗

マイナーな中では有名。
京都は宇治の萬福寺が有名。
というは萬福寺しか知らない(他にも行ったことはあるけどよく覚えていない・・)。

隠元さんが開祖。
インゲン豆を日本に伝えた人で、煎茶道の開祖でもあると言われています。

中国が明の時代のころのイメージが強く、建築物とかも中国っぽい。
ちょっと違う雰囲気のお寺を楽しめます。

法華系

日蓮宗

「南無妙法蓮華経」を唱えると幸せになれる宗派。
創価学会の大元はここ。
法華系の宗派は、世の中の人全員が南無妙法蓮華経と唱えれば世界平和になるという教えなので、他の宗派より布教に熱心です。
しかも、正しいことをすると迫害されるという教えなので、迫害されるとやっぱり我々は正しいと信じ込み負の連鎖をします。
日蓮系の偉い坊さんたちには、迫害された伝説が多いです。「鍋かぶり日親」とか。

観光して面白いところは少ないです。
京都にはいくつかありますが。

密教系

密教とは、簡単にいうと秘術を使ったり曼荼羅とかあったりする宗派です。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前」とか、
「護摩焚き」をしたり、呪術的なことをやります。

真言宗

弘法大師空海の宗派としてあまりにも有名。
京都東寺の立体曼荼羅は一見の価値あり。
国宝の仏像が何体も集まって曼荼羅を形成しています。

真言宗というのは、もともとは中国にある密教の宗派でした。
そこに、遣唐使で学びにいった空海があらわれ、第七祖の恵果が空海の能力を見抜きます。
恵果の弟子たちを差し置いていきなりあらわれた空海が跡継ぎに決定。日本に帰国。

空海伝説は日本中にあるので、お寺めぐりをしていると空海ゆかりの場所が多いです。
密教独特の仏像も多くて、観光していて面白い宗派です。



天台宗

日本仏教の父、最澄さんが開祖。
比叡山延暦寺として、日本の歴史と深く関わってきました。
鎌倉仏教の開祖たちも、みなさん延暦寺出身。

真言宗ほどではありませんが、面白い仏像があります。

奈良仏教

平安時代に入る前の仏教です。
南都六宗(三論宗、法相宗、華厳宗、倶舎宗、成実宗、律宗)と呼ばれ、宗派というよりも、学派や学科といったほうが近いです。

法相宗

マイナー過ぎるので今回は省略。

律宗

マイナー過ぎるので今回は省略。

華厳宗

マイナー過ぎるので今回は省略。

CLOSE ×